小1夏 オーストラリア公立小学校のスクールライフ②早期英語と教育移住

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。

前回公立学校の概要について、学校選びについて触れました。
親が自ら今でもつらい思いして学び、土着化するくらい現地に染みこむことが重要ですね。
これってなかなか難しいんです。

実は移民社会、結構冷たい社会です。暫く過ごして分かりましたが、制度こそ外国人にやさしいものの、それでも法律はかなりきっちりしており、何かあれば国外退去です。なんなら国内投獄です。まあそれが自治のある国のあたりまえの姿なのですが、労働者の足りない国のため移民は多く必要なので受け入れています。

しかしこうなってくると、元々いた人達と移民の間で社会が分断していきます。マージしない。何なら英語使わなくても生きていけます。ワーホリや高卒で飛び出してきた人達もいますが、20~30年住んでいてもろくに英語を喋れない人達がいます。どうやって会社経営しているのか不思議ですが。。回っています。
ここでは何なら駐在員とこうしたワーホリ組でも会話が通じないという分断が起きています。

定着度合いや世代によっても異なりますが、往々にして子供から地元化していくと言えるでしょう。そのため学校関係のネットワークは親にとって大変貴重です。唯一多民族状況で安心して混じり合えるのです。


■教育移住について
私自身が望んできたわけではなく、もともと英語は母国語確立後が必須で、もっと後からでよいと考えている人間のためこの動機はあまりよくわかりません。が、体験としては良いと思いますし、部分的には良い効果を生むと思っています。

前回触れたように、親も一緒に英語話していないと基本はだめだと思います。選ぶ環境も、もし業者が斡旋するような環境であれば最悪の結果になるとも考えられます。だいたい同じモデルで同じ学校に斡旋すると思うので。。
https://rekitabipapa.jp/post-1097/

■いつ学ぶのがいいのか
英語だけに特化していいのかは別ですが、外国語習得については確かに幼少期に体験しておいた方がいい、というのがあります。子供は耳から聞いた言葉を丸暗記することが可能なので、その頃に聞いた音や単語を覚えているものです。つまり、耳を作ること、発音できるようにすることについては幼少期がベストと言えます。
 一方、子供の頃に英語が話せたところで、大人になってビジネスで話せるかというと別だと思います。一つは全く単語が違うこと、2つ目はそもそもの知性がないと意味がないからです。日本語でも小学生が日本語ペラペラでも、会社で仕事できるわけではないのと同じですね。


■モチベーション
「誰が友達か?」「誰と話したいか?「なんの目的でその言語を話したいか?」によって後から習得することは可能です。受験で有利になるため、という短絡的教育に於いての有効性はあるかもしれませんが(それでも受験英語がきっちりできるのはやはり優秀です)、多大なお金をかけて英語のためだけに移住する、というのは決して賢い人の行動とは言えなさそうです。植民地エリート的行動と言えます。友人で帰国子女ですが、「二度と外国に行かない」という人もいます。いつ行ったのか、体験によりますが外国であるがゆえに阻害されることもあります。体験によりますが、社交的になるか、籠るか2拓になる可能性もありますね。
母国語で高度な教育が受けられることはとてもありがたいことです。当時アジア各国は母国語で近代化の思想、科学などの知識を得ることができませんでした。近代化以降の日本語学者がいかに頑張ったのか、その恩恵で150年ほど日本人は生きているという認識です。地頭の方が大事ですし、その方が後から何とでもなります。英語は重要ですが、もはやAIが対応する時代ですね。

■習得方法
 言語はスポーツや音楽と同じです。勉強というより、身体感覚を伴う習得が必要です。友人に言語学者がいるのですが、やはり9か国語ほど話せます。趣味がもはや専門といえるのですが、やはり習得メソッドが確立されていて、多言語をやればやるほど習得スピードが上がります。幼少期に外国語体験するというのは重要かと思いますが、耳と発音を作るためには一時期集中的にその言語環境に於ければいいのだと思います。
ちなみに歴旅は小2~4で韓国に住んでいました。日本人学校に通っていたので英語も韓国語も話せないなんちゃって帰国子女でした。当時親からは1つだけ韓国語を教わりました。「私は日本人です」といって道を聞かれても断るという事でした。コミュニケーションを積極的に行う事すら拒否することを添わったのですが、当時は普通に誘拐される時代でしたし(実際弟は誘拐されかけました)、現地校に行っても差別されいじめられる可能性も高く、そして日本語学校が一番教育レベルが高かった。全てにおいて妥当だったんだと思います。
それでも大学以降で英語、中国語、ロシア語、タイ語、インドネシア語などを学び話していました。たとえ英語環境でなかったとしても、短期間に身体感覚として触れておくことは重要なのだと思います。

というわけで歴旅は教育移住反対派ですが、それでも海外に住んだことのある立場からの意見かもしれません。日本でだったら外国人の友人を作るのがベストかと思います。大学でたくさんできると思います。
私が教育で行うのだとしたら、夏休み特訓缶詰(英語しかしゃべらない)サマーキャンプを提供しますね。
海外経験自体はモチベーションを与える意味で重要かと思います。

海外にいながら反対論が中心になってしまいました。もう一つ、下に3歳の子がいます。この子は英語の保育園に行っていますが、日本語でないとストレスを抱えて暴れています。母国語確立期に雑音が入ると情緒形成にとってもあまりよいものではないと考えています。保育園で話す英語が話せたところで受験英語の役に立つわけではないですし…
何事も地道な継続が重要で、歴旅は小3,4年までに音声、発音の多言語接点を持つこと、という点においてのみ早期英語は賛成です。レセプターさえできていればあとは地道な努力のみ。