2019年度渋幕中学校1次社会②より 歴史評価見直し問題① ガイダンス
どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。中学受験、御三家の社会を楽しく学びましょう。
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国際色豊かな天平文化を代表する東大寺の正倉院は、図1をはじめとする数々の道具や楽器などの宝物が残されているため、「シルクロードの終着点」や「シルクロードの終着駅」などと呼ばれることがあります。
そして、多くの中学校の歴史教科書などでも、天平文化のページには、ユーラシア大陸を中心とした地図が掲載されています。その地図には多くの場合、ユーラシア大陸の内陸に点在するオアシスを結ぶ「オアシスの道」と「海の道」から成る、いわゆるシルクルードを通じて、ユーラシア大陸東部の唐(中国)とイスラム帝国が支配する西アジアが結ばれ、東西交流が行われていたことが理解しやすいようになっています。
このような東西交流を示す地図や「シルクロードの終着点」などの言葉がもたらすイメージのためか、日本がシルクロードを通じた東西交流、国際貿易における、その東端にあたる一大拠点だったと誤解する人も少なくないようです。その人たちの多くは、遣唐使の派遣を、シルクロードを通じた東西交流の中に位置づけて理解するのです。 (以下略)
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歴史の評価見直し問題です。良問ですね。歴史旅は歴史の深堀、評価見直しが多いのでそのまま対応していますね笑義務教育では「正史」=為政者の歴史しか教わらないので本質理解や原因まで分からないまま大人になります。
問題や選択肢関連して掘り下げていきましょう。
さて、問題です。
正倉院の宝物のうち、国産は約何割でしょうか。
シルクロードの終着駅と言われる正倉院。奈良時代、8世紀の遺品の数々が納められています。ガラスや木工、金工、漆工、陶芸、ガラス、織物などの美術工芸品が多岐に及び、技術も最新鋭、使用材料の種類も豊富です。中国、インド、イラン、ギリシア、ローマ、エジプトに及ぶ世界各地の諸要素を含み、当時の世界交易が見えます。
聖武天皇が756年に亡くなると、光明皇后は天皇の遺愛品を東大寺に奉献しました。それが今日まで伝わったのが「正倉院宝物」です。1981年にNHKが「蔵出し」の取材時に調査しています。
この時分かったのが約9000点(当時は整理され切れておらず8000点)に上る宝物の60%が実は国産品である、と言うことが分かりました。異国風とされている『鳥毛立女屏風』も日本の鳥の毛が使われていました。奈良時代から海外から得た技術を国産化する伝統が見られます。教科書では大陸の影響が語られますが、正倉院の意味付けが変わりますね。
答え:約60%
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