2022年渋幕中学校1次社会 総評

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。中学受験、御三家の社会を楽しく学びましょう。
今日は渋幕試験問題の総評です。

渋幕の一次試験が終わり、もう結果も出ている事かと思います。
そして御三家、渋幕二次試験ももうすぐです。
最後の一日まで頑張ってください!

他の学校の出題対策としても振り返りはあった方がよいので、
今回は問題の総評です。

社会①
金融、為替、政府動向の問題ですね。「銀行って何だろう」という基本的な問題から、菅首相、岸田首相が出てきて、直近の組閣内容まで出てきています。
物凄く難しいか?というとそうでもないと思いますが、
知らないとわからないですし、抽象的な概念のため小学生には難しい内容なのではないでしょうか。

社会②
歴史問題ですね。牛飼童はだいぶマニアックなテーマですね。こうした牛車を引く人間の多さはモンゴル軍の絵と比べられます。遊牧民族は1人で20匹くらいぎょするのですが、日本人は家畜の扱いに手間取っていることが分かります。というような遊牧民族・農耕民族の比較がよく出るのですが、牛飼童が出題されるとは。ただ、やはり設問自体には大きくは影響せず、設問自体はほとんど年号問題に近い内容です。設問自体は割と基礎的で、年号が分かればほとんど絞り込めた問題が多いのではないでしょうか。

天保の改革、縄文時代、米騒動、宋銭の流通なども記事にしてきました。
予想問題集ではなく、通常の記事の方が多く出題ヒットしていましたね。。。
基礎的な各時代の要点が出てきていました。

社会③
地理問題です。気象と水ですね。
河川もまた無料の記事で書いてきましたが、今回の出題は開発による川の変化ですね。
これは配信できていませんでした。広島を中心とした土砂災害について、私有林の山の管理が行き届いていないため、間伐をせずに細い木々が増えて根っこの保水力がなくなったため土砂崩れに至った、などの出題もされるかもしれません。
結構難しい、大人でも知らない話なので出ないと思いましたが、西日本の水害土砂崩れは割と記憶に新しいため共有しておきます。
段々畑や扇状地、漁業と後半に触れながら問題は比較的基礎問題ですね。
鰹の一本釣りは巻き網漁と比べて魚体にキズが付かず、きれいに新鮮なまま冷凍できるのでブランドを維持しやすいです。
空き家の問題も出るのですね。歴史中心だったため地理は手薄でした。
空き家問題はどちらかというと現在のビジネスにも直結するテーマなので試験に出る想定はしていなかったのですが、構造的に続く課題ですね。

一つ一つは難しくない問題が多いと思いますが、丁寧に判断していけるかが勝負の分かれ目になったかと思います。