地震で変わった日本史 関東大震災③
どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。中学受験、御三家の社会を楽しく学びましょう。
関東大震災編です。
第一次世界大戦は領土獲得ばかりか、日本に空前の好景気をもたらしました。象徴的だったのが神戸の鈴木商店です。砂糖を扱う商店だった鈴木商店は、大番頭金子直吉の積極果敢、強気一辺倒、かつ入念な情報収集に基づいた経営によって一躍巨大商社に躍進。第一次世界大戦が始まると、金子は長期化を予想して不足するであろう鉄と船舶の買い占めに奔りました。
結果は大成功!鈴木商店は年商16億円。三井物産の10億円を上回りトップに。16億円というのは当時日本の国民総生産(GNP)の10%を占めます。鈴木商店の巨大さがわかります。
しかし第一次大戦の終了と共に鉄、船舶需要は急落。
世界的に景気が一気に後退します。日本も不景気となり、鈴木商店は衰退をしました。関東大震災は都市生活者が大正ロマンを楽しみつつも、不景気になっていく最中に起きました。
規模は縮小されたとはいえ、後藤新平の帝都復興計画により、道路幅の拡張、区画整理、 公共施設の整備が進められ、東京は大きく改造されます。
昭和通り、靖国通り、明治通りなどの幹線道路が作られ、大きい公園も作られます。結果、東京は西へと拡張していきました。
銀座、浅草に加え、新宿、渋谷も繁華街を形成してゆきます。
合わせて東京の居住空間も郊外にシフト。結果誕生したのが田園調布しました。
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