平成28開成中社会①より 関東の歴史⑫ 変わらぬ土地構造 千葉氏と渋幕対策
どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家の社会を楽しく学びましょう。
問題です。
源頼朝が血縁ではないのに親父と呼んだのは誰でしょうか。
今日はちょっとぐぐっと絞って千葉氏。
開成中の問題を取り上げながらも渋幕問題かもしれません笑
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出てくる千葉常胤。
もともと桓武平氏の氏族。同じく千葉に所領を持つ上総広常も同族。でも朝廷の平家とは関係ない。平将門もそうですが、常陸から房総、関東一円は坂東武者の地元。縄文から蝦夷の世界。現代まで東の歴史が息づいています。
さて。千葉の名前の由来ですが、オオハスの葉が由来とされています。政令都市千葉市が名前の由来としてオオハスを打ち出しており、現代の行政まで繋がってきます。
この千葉常胤の時代から始まる鎌倉幕府。
恩賞により千葉氏の一族は全国に広がります。
現代でも岩手県一関市、佐賀県小城市、千葉県千葉市・佐倉市・多古町など11の自治体から集まって「千葉氏サミット」をやっています笑
千葉市には千葉神社もあり、北斗七星を神格化した妙見信仰が根付いています。いくつか代表的な家を列挙します。
■千葉六党
千葉氏・大須賀氏・国分氏・東氏・相馬氏・武石氏
■千葉一族
原氏(千葉)・臼井氏・郡上東氏、遠藤家(岐阜県)
■奥州千葉氏
葛西氏、奥州相馬氏・佐沼亘理家・相馬堀内家・相馬伊達家・相馬泉田家・北辰一刀流千葉家
福島県相馬市など飛び地ですね。
流鏑馬の伝統行事で有名です。
郡上も縁があったんですね。
郡上八幡の踊りで有名です。連日連夜、夜が明けるまで踊り続ける郡上祭り。歴旅も参加したことありますが、真っ暗な山間部なのに伝統的パリピです笑
亘理など氏族と地名は明確に関係ありです。
ちなみに歴旅が大学OB会の千葉●●会に参加したところ、会頭は千葉氏現当主で、元千葉市長、現知事の●●さんも出馬の時にまず挨拶に来たそうです。実は今でもキングメーカー。
平安~鎌倉時代の農村開発で地名=士族名ができ、士族と地名が密接なかかわりを持っています。また、他の地域もですが、地方の名家は今も生きており、地方銀行や医師会、市区町村自治体へ、構造は現代まで生きていますね。
江戸時代の転封、明治維新による御家廃絶、GHQの財閥解体、農地解放によって、こうした伝統の一部は少しずつ途絶えたと考えられます。しかし連綿と、形を変えながら鎌倉時代からの構造は維持され伝統は続いてきている、と言えそうです。
ここから地銀の大合併のメリットデメリットを考えてもいいかもしれませんね。
答え:千葉常胤
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