世界の構造について「11の原則」②

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。中学受験、御三家の社会を楽しく学びましょう。

今日は個別の歴史というより、その歴史事件が起きる法則を通して社会を見てみましょう。
日本人は平和ボケしているといわれて久しいですが、さすがに
「日本が右肩上がりで成長している」「今後も安泰」「世界は平和」
など思っている若者はいないのではないでしょうか。
歴旅が子供の頃は圧倒的に平和ボケの時代でした。親世代がそうだから、と言えますが、もともと小学生の時に海外にいたため「日本の常識」から外れていたことが幸いでした(子供の頃は村社会に馴染まずちょっと大変でした。。笑)
経済的に大氷河期が来たあたりから事実を見るようにしてきました。
今日は原理を簡単に紹介していきます。

①世界の大局を知るには、「主役」「ライバル」「準主役」の動きを見よ
 世界覇権はGDPランキングである程度決まります。1~3位がどう動くか、が影響します。アメリカが長くNO1なのですが、NO2がソ連の時代、今は中国がNO2です。
 この動向に小国がどちらの陣営につくか、で大きな構造が決まります。
日本はNO2~3を動いており、今後没落していくかと思いますが、NO2だった頃は日本の意志で世界の構造を仲介、媒介、変化させられるポジションでした。今もギリギリそうだと言えます。みなさんが大人になるころに没落していないように、何とかしていきたいと思います。。

②世界の歴史は「覇権争奪」の繰り返しである
 世界のNO1は時代によって変化しています。大航海時代オランダ、植民地時代のイギリス。現代のアメリカ。そして実は20世紀にはいるまでは中国が世界のGDPの70%以上を占めていた事実があります。中国は内部で分裂したり、実はモンゴル、満州族が支配していたりするので「中国」の中身はかなり変わっているのですが、大国意識は事実に基づいていると言えます。この奪い合い。先の大戦での日本の戦争目的は、米中との戦いではなく、「大英帝国のアジア支配を崩壊させた」事に戦争目的があったと言えます。そう考えると「大東亜戦争」が呼称としては的確と言えます。大英帝国は人口7億人から5000万人の国に弱体化しました。

③国家にはライフサイクルがある
小国から成長、経済の安定成長を経て、そして衰退へ。
商品や人生においても似たようなサイクルがあります。その基準は?というと①人口増加、②GDP増加です。成長国では賃金が高くなり他国に工場を移動する。そうすると貧しい国が豊かになります。キツイ労働もしたくないので貧しい国の若年層に働かせます。結果その国は成長していく。
衰退はこうした現象によって①人口減少 ②経済衰退 が起きます。そして暴動、テロ、国家統治不全へ。戦乱が起きます。
中国は日本から30年遅れて同じサイクルが起きています。だから直近30年の歴史を学べば予測できる、とも言えますね。