世界の構造について「11の原則」④

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。

続きです。11の原則とは言ってこないと思いますが、この切口の断片が試験で出る可能性がありますね。
これまでのところは歴史事件と、地理の貿易統計を調べながら法則の根拠を考えられると勉強になります。石油。ガス。小麦。米。GDP。貿易相手国の変化。これらを勉強しましょう。
今日は政治と情報になります。

⑦「国益」のために、国家はあらゆる「ウソ」をつく
 先ほどの国益。その中でもエネルギーは特に重要ですね。日本が英米と戦争を開始したときは東南アジアの石油が目的でした。石原莞爾
「油が欲しくて戦争する奴があるか!」
と言いましたが、石油争奪によって戦争は始まります。事例として2003年イラク戦争を取り上げましょう。この時は「フセイン大統領は大量破壊兵器を持っている!」という名目で国連決議を無視して戦争を開始しました。その後アメリカ上院議会で、「イラクは大量破壊兵器を保持していなかった」ということが正式に認められました。またこの戦争についてグリーンスパンFRB議長は「皆の知るところではあるが石油利権のために戦争を始めた。ただこれは政治的に不都合だった」と言っています。要するに、石油を欲しいから難癖付けて戦争を開始し、石油を強奪したというのが事実です。これを見て日米開戦も同じだなと思いました。

⑧世界のすべての情報は「操作」されている
上のように、情報は操作されています。ここには言語が絡んできます。英語ピラミッド、ロシア語ピラミッド、中国語ピラミッドなど、言語によって読める話せる分かるが変わるため情報圏が出来上がります。日本はCNNの翻訳ニュースが多く、日本が思う世界とはアメリカを通した世界しか見ていません。歴旅は中国語もできますが、ウクライナ戦争について完全に「ロシア頑張れ!」という情報しか流れてきていません。複数言語ができて初めて世界が相対化できます。「何が起きているか」の事実もです。

⑨世界の「出来事」は、国の戦略によって「仕組まれる」
 これも上記イラク戦争の例の通りですね。「国益=資源、利益の強奪」の目的があって戦争を開始します。戦争のための伏線としての事件も起きます。例えば「フォルクスワーゲンの炭素規制により自動車回収」みたいな記事が出る。アメリカの狙いはドイツ企業の弱体化だったりします。そしてドイツと中国はべったりの関係なので中国では全く無風で売られていたりします。
民主主義とは。国益とは。何が正しいのか。何が目的なのか。民族と歴史的事実=意思決定の傾向を見ることで、より正確に判断できます。