世界の構造について「11の原則」⑤
どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。
今日はシリーズ最終回。
この11の原則をもとに「歴史事件×地理統計」を見ていくことが世の中理解に役立ちます。もちろん御三家を中心とした難関校の試験は、実質的な意味を聞いてくるので、知識ではなく見方、活かし方の観点が切口として現れてくるでしょう。
では続きです。
⑩戦争とは、「情報戦」「経済戦」「実戦」の3つである
これまで話してきたことの関連性ですね。まずは情報戦から始まります。
「南京大虐殺」「従軍慰安婦」など中国韓国が盛んに戦争歴史認識を70年以上も蒸し返し続けます。国内でも「表現の不自由展」などアートの世界でも繰り返しますが、目的は日本の弱体化、世界的孤立化です。事実関係でいうならば毛沢東の文化大革命の方が圧倒的死者数ですし、日本の戦争よりも新しいベトナム戦争で韓国兵はベトナム人に同じことをしています。ライダイハン(ラオダイハン)と呼ばれるベトナム・韓国ハーフがいるのが逆にリアルな証拠で、寡聞ながら従軍慰安婦により大量の日韓ハーフが生まれた事実は知りません。(歴旅は幼少期韓国に駐在で住んでいましたが商社などお金持ちカップルしか見ませんでした)
この「情報戦」は「経済戦」に繋がっています。国の関係を引き裂けば貿易が止まり稼げなくなる。不買運動など海外の貿易にダメージを与えられる。そうすると「実戦」を行う土台となる経済力が弱まります。武器が変えない、作れないとなると戦争不能になります。交戦途中だったら本当に危機。
ロシアはウクライナを攻めていますが、石油・ガスというカードを持っています。EUの金持ち国家の生命を握っているので、値段を吊り上げることもできますね。有利です。これは勝ち負けを見る観点として、とても重要です。「言っている事」よりも「やった事」がはるかに事実として重要です。
⑪「イデオロギー」は、国家が大衆を支配する「道具」に過ぎない
さて、最後の原則です。
イデオロギーって何?と思うかもしれませんが、世界は長らくこのイデオロギー対立で支配されていました。単純に言うと
資本主義VS共産主義
です。19世紀中盤から様々な理想国家の実験が始まりました。
植民地から奪ってきて右肩上がりの経済成長を続ける資本主義。
これは「植民地主義=帝国主義=資本主義」という関係で結びついていました。
人から奪う。奴隷を働かせる。一部の人が儲かる。
そんな社会は嫌だ!と思った人達が、みんな平等な社会を作ろうとしました。みんなで生産してみんなで平等に分配する。福祉を充実させてみんなが平等に平和に暮らす。
マルクスが考えた共産主義は世界中で支持され、現在の中華人民共和国、過去のソビエト連邦、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が共産主義を取りました。ここで西ヨーロッパ諸国、アメリカと対立したのが1950~90年の冷戦です。核兵器を持っていたので米ソは直接戦わず、アフガニスタン、ベトナムなどの国で代理戦争をしていました。日本が「平和」な時代も世界は戦争だらけです。
このイデオロギーですが、つまるところ大衆支配のための道具です。
今の中国も北朝鮮も共産主義のかけらもありません。多くの共産主義国家のエリートが肥え太り、民衆は貧困化しました。一方民主主義や平等を掲げたアメリカも、2000年の大統領選を見れば選挙投票の真実さえも公表できないほど怪しく、トヨタが稼ごうとすると事件を起こす。自由平等でもなければ民主主義でもなくなってきています。
ここまでで歴史を見る国家の原則シリーズはおしまいですが、いかがでしたか?将来日本のリーダーを目指す皆さんにはよく知っておいてほしい、且つご時世的には試験でも出てくるだろう切口です。
公教育ではやりにくくても私立はタブーに切り込みやすいですね。
重要度が高いのでいつもと違うシリーズにしました。
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