開成中対応 東京問題⑧ 木場

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。

本日は木場。
名前の由来はわかるでしょうか。もうそのまんまなんですが。

江戸は3年に1回は大火に見舞われていました。
木造の家に障子。灯りは蝋燭、提灯で採るしかなく、ちょっと倒れたら火が燃え広がります。
木造なのでどんどん燃え移る。当時の火消は破壊消防で、類焼、延焼を防ぐために家を破壊して止めるのでした。

そんな江戸の街から墨田川を超えたところにあるのが木場です。
地理的に川が近く、大火事で焼け野原になった江戸の町を再建するための木材がここに貯蓄されていました。
川が近いので関東北部の山から木を流してくることもできますし、少し遡って江戸の町に木材を供給することができました。

これって都市防災の観点からも、川という地の利の観点からも重要ですよね。是非暗記ではなく、思考トレーニングとして活用してみましょう。
大切なのは当事者感覚、地図を読み解く感覚です。地理と社会状況が分かれば由来や意味を辿る事ができるようになります。