平成25年桜蔭中社会①より 家の作り②
どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。中学受験、御三家の社会を楽しく学びましょう。
昨日の続きです。家のパーツ、いろいろ見ていくと先人の工夫があって面白いですね。
■大黒柱
大きな構造としては柱と土台。父親を一家の大黒柱と言いますが、家を支える最重要部分です。柱の構造さえしっかりしていれば、リフォームで直せます。柱がダメになるとリフォームしても家は潰れます。作り直しが効きにくいんです。宮大工などは木の特性を見て、曲がっている方向やかんなでの削り方など工夫していました。山の斜面に生えたりしているので木はまっすぐに育つわけではないんですね。
現代では木の特性をなくして合板にしたりしますが、つぎはぎの木材がいいのか。。私は切った後もなお500年生き続ける柱が良いです。
信州諏訪では今年は御柱祭がありました。
「山の巨木里に下りて神となる。」日本では木が神聖視されています。
■軒
屋根が家の壁よりも外まで出ている部分が軒です。
何のために飛び出しているのか?というと、雪が降る地方では外側に屋根が張り出していないと雪が壁についてしまい木製の壁がすぐに傷んでしまったからです。外壁保護、日差し調整、雪除け、雨除け機能です。
軒裏、軒下もここからわかりますね。長いデメリットは居住面積削減、低い耐風性、コストアップなどです。
■庇
窓の上についている小屋根です。これも雨除け、直射日光遮断、窓汚れを防ぐという機能があります。日光を防いで窓を開けて風通しを良くしていたんですね。付けることで窓や外壁のダメージをかなり軽減します。
ちなみに雪国や南国など風土に合わせて家の作りは変わります。
雪深い山岳地帯では合掌作りなど、雪が落としやすい屋根の傾斜になっています。九州沖縄では逆に台風に備えた住居となっています。
思考プロセスとして、自然、風土から考えていくと、答えが見つかると思います。知らなくても論理的に解答を探せるようになりますね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません