平成25年桜蔭中社会①より 家の作り③囲炉裏と土間
どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。
今日は家の作り編×食文化も少し関わってきます。
調理スペースとして、日本は伝統的に囲炉裏があります。でも土間で煮炊きするところもありますよね。合わせ技で両方あるケースもありますが、最小限昨日で考えると1か所でいいはずです。
これはなんででしょう?
時代によって変化した?
いろんな考え方がありますが、実は囲炉裏は東日本に多く、土間に竈を設置して煮炊きするスタイルは西日本に多いです。
一説によるとこれは縄文時代から囲炉裏スタイルが続いていたことに由来しているそうです。
縄文式住居って、家の真ん中に囲炉裏があって、煙を屋根から出す構造になっていますね。そして半地下。夏は涼しく冬は暖かい。気候に影響されにくい建築様式なんです。
実はこの縄文スタイルはごく最近まで続いてきたのではないか、ということです。火を囲んでみんなで食べる。今日あった事を語る。客人を招く。暖かい談話が続いてきたのが想像できます。
竈の方が調理と食事が分離されていて洗練され機能的な印象もありますが、囲炉裏は調理、食事、温まる、注ぐ、などの機能が全部一緒にされるので、みんなで共同作業、みんなで楽しむ印象があります。
西日本に竈が多いのは、大陸からの影響ですね。
現代ではどちらもありでよいと思います。
個人的には囲炉裏が好きで、復活させたいなぁと思いますが、炭火や灰、煤を逃がす構造など、住居まで及ぶので、エネルギー転換に伴いこの辺りは変わってきた、今後どうするか、という課題があります。
現代住宅は30年ほどで壊れるためサステナブルではありませんし、実は環境負荷をかけています。売れる売れない、などの話はありますが、いい家を建てて長く使う大工仕事の方が個人的には好きです。古民家リフォームで住みたいですね(おカネがあれば笑)
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