平成27年桜蔭中社会①より 文化問題⑦昆布が変えた歴史
どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。
でましたね、昆布。
昆布?みそ汁の出汁?と思った人もいるでしょう。
そうです。昆布です笑
昆布を侮るなかれ。
もうこれだけで本1冊書けるレベルですが、まず昆布がすごい。
今でこそ毎日味噌汁に入れて食べられる昆布ですが、昆布が取れるのは今の北海道。海水温が高いと昆布は枯れてしまいます。
そしてこの昆布。日本海交易で入手して北陸から関西に流通したので関西は昆布出汁。静岡でカツオが取れたので関東は鰹節。ちなみに九州はあご出汁(トビウオ)。味の文化もここで変わっています。自然環境×人間の流通ネットワークで文化ができる例ですね。
また、当時昆布は中国では漢方薬の素材でした。
ここがポイントです。日本人は毎日漢方薬で味噌汁呑んでいるのです笑
話は変わって幕末薩摩藩。江戸時代の後半には財政赤字で破産しそうになっていました。参勤交代も一番出費する。江戸に行くのもとにかく大変。それを改革したのが|調所広郷《ずしょひろさと》。優秀な官僚でした。ここでやったのが密貿易です。幕府に知られないようにやっていたのですが、何をしたか?
琉球を仲介した対中貿易です。
いつの時代も対中貿易は儲かるんです。
ここで北海の産物昆布を輸出しました。
沖縄に行ったことがある人は不思議に思いませんでしたか?
昆布が普通にお通しみたいに出てくるんです。
沖縄料理にかなり出てくるんです。
ちなみに昆布消費量も全国一位でした。
(しかし30年ほど前から下がっていっています。)
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