平成25年桜蔭中社会②より 修学旅行問題③ 中国四国エリア
どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。
修学旅行。誰でも一般的に言っているようで、実は重要なプログラムが仕込まれていたりします。戦後の薬師寺のお坊さんが学生に重要なお話をしてくれたりしていました。
今日は中四国エリアです。行ったことありますか?
しまなみ海道は美しい瀬戸内海が見れる街道として有名です。愛媛から島々を通って本州側に繋がっています。
こちらは最近サイクリングコースやドライブコースとしても有名で、近くでグランピングやスポーツの会場になっていっています。
この辺りは昔は村上水軍の拠点でした。大陸交易で瀬戸内海に入ってくる船に通行税をかける反面、潮の流れが大きく変わり座礁しやすい瀬戸内海の水先案内人もしました。塩飽水軍もその仲間です。
愛媛は道後温泉が有名です。天皇陛下が入ったお風呂も展示されています。1回しか入っていないお風呂。。。笑
鯛茶漬けなど四国の魚もおいしいですね。みかんも有名です。空港では蛇口からミカンジュースが出ます笑
少し香川方面に戻ると、四国の中間地点位に多度津という町があります。ここは高知県に入る土讃線が繋がっています。マイナーな地域だな、と思うかもしれませんが、空海の出身地でもあります。この辺りが地盤だったんですね。空海は私費留学生として中国留学に出かけますが、2年弱で密教をマスターして帰ってきます。その前提として中国語がペラペラだったということがあげられます。
空海は中国人だった?と思うかもしれませんが、血筋的には佐伯今蝦夷という蝦夷が帰順して役人になった家で、母方は朝廷の学者の家系でした。
そして中四国地方は大陸から博多を経由して瀬戸内海でスーッと大阪までたどり着ける地域です。
四国の瀬戸内側はそうした外国人が来やすい環境だったんでしょうね。
高知県。昔の土佐は逆に陸の孤島でもあります。
山で区切られているので、むしろ瀬戸内側には出にくい。もはや隔離されているといってもいいでしょう笑
その代わり船で黒潮に乗ると、和歌山へ、駿河へ、江戸、千葉へ。
カツオのたたきが有名ですが太平洋黒潮文化圏ですね。
海と向き合って生きている感じがします。
瀬戸内と太平洋では波の高さも魚の種類も、潮の流れも繋がる地域ルートも変わってしまいます。
関西、中四国と一度電車、船、車でグルグル回ると面白いです。
徳島県は淡路島を通って現在では大阪まで1.5時間の通勤圏内。
昔の船でも同じ感覚だったかもしれません。現在でも高知県に行くより尾坂に出る方が楽だと思います。
そう考えると海は道であり、隔離はされていません。
こうした地理感覚は現地に行かないと見につきませんね。試験と関係なさそうで、意外と解くカギになったりしています。
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