2019年渋幕中一次社会 プール問題⑩総務省

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
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本日は総務省。
この省庁は名前だけではイメージがつかないですね。詳細を見ていきましょう。

総務省は旧総務庁、自治省と郵政省が統合してできた省庁です。外局として公害等調査委員会、消防庁がここに入ります。

まだまだ分かりにくいですね笑
ざっくりいうと、日本が統一しているために必要な省庁です。

その根幹は自治省です。歴史的には旧内務省といいます。明治時代には官庁最大の権限はこの内務省にありました。というのは、明治維新と戊辰戦争で日本の各地域がバラバラになって戦争していたので、廃藩置県で県を新設し、中央から知事を送りました。江戸時代までは正直連邦国家だったのですが、これで中央集権化を進めました。大久保利通の最大の功績は現代まで続く官僚と行政機構を作ったことにあります。

この旧内務省が全国其々の都合を束ねる自治省に繋がってきます。
明治時代の逓信省から発展した郵政省は通信を管轄しています。手紙に始まりデジタル回線のプロトコルを管理する。一番サイバーセキュリティに近い領域ですね。電話通信事業は総務省の許可が必要です。
 自治という点では戦前の後藤新平が大きく貢献しました。彼は「自治宗」とまで言っていますが、「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そしてむくいを求めぬように」という言葉を残しています。自治三訣と呼ばれています。
後藤新平が「自治の精神こそは、国家の土台石、社会の柱であり、その土台石と柱とがしっかりして初めて健全なる文明が建立される」との考えから日本の子どもたちに自分の力で生きるための方法として各地の講演で唱えたものでした。ボーイスカウトの活動を作ったのも彼です。

こうした日本全体を管理管轄し束ねる省庁。総務省は統計データなども実施しており、日本全体の情報が集まる省庁です。

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