2021年武蔵中社会より メディア問題③ 自由民権運動

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。

麻布中の問題から入ってみましょう。

–quote—————————————————
問4 
(あ)1874年に始まったとされる重要な政治的運動は何ですか。
(い)この運動で目指されていたものは何ですか。下の中から適当なものを2つ選び、記号を書きなさい。
ア.議会の開設 イ.憲法の改正 ウ.言論の自由 エ.アメリカとの戦争
–unquote————————————————

こちらも知っていれば比較的簡単かもしれません。
自由民権運動ですね。
何を目指していたかというと、議会の開設言論の自由です。
この頃は政党政治を作ろうとしていた頃です。

言論の自由。参政権。ここは民主主義の根幹でもあり、現代でも重要な論点です。
明治時代に起きたこの運動。重要なポイントがあります。
欧州では民主主義はギロチンから始まります。
フランスで市民に権利を!パンをよこせ!といった民衆暴動が発生。バスティーユ牢獄を襲撃してフランス革命が起きます。
国王ルイ16世をギロチンにかけて処刑し、王政を廃止します。
1人の人間が国の重要事項を意思決定するのではなく、みんなで議論して決めよう、ということですね。

独裁政治はダメ。
民主主義っていいことのように語られますが、本当でしょうか?
実際にフランス革命は王侯貴族の処刑を民衆がみんなで熱狂的に感染するところから始まっています。「パンをよこせ!」といっていた人間が、国家予算をどこにどう配分するか、外国が攻めてきた時にどのように国を守るか、外国語で外交交渉ができるでしょうか。できませんね。
結局のところ、一部の専門家や能力のある人にゆだねざるを得ません。
しかし庶民の立場だったロベスピエールも、王族だけでなく政敵もバシバシギロチンで処刑していたら自分も処刑されてしまいました。権力が集中しすぎたんですね。結局独裁になった。こうしてグルグル歴史は繰り返します。

こうした状況と日本の動向と比較して見ましょう。
続く