2021年武蔵中社会より ~メディア問題 ⑤報道規制~
どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。
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問5 第2次世界大戦中の新聞報道にはどのような規制がありましたか。知っている事を書きなさい。
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これは知識問題とも言えますし、文中にもヒントはあります。
問題と時代は違いますが、メディアの性質と本質を考えれば少しは回答できます。
①政府批判の取締り
②敵性言語である英語使用の停止
③勝っている戦況だけ報道する
などです。知識も必要ですが、言論の自由がなくなり、戦争目的が何なのか?を考えれば出てくるかと思います。
メディアの機能の一つは言論の自由です。これは多様な意見が出て、よりよいアイディアを採用できるメリットがあります。
同時にメディアは規制環境下では大衆洗脳に使えます。ずっと同じ報道をしていると、嘘でもいつしか常識になり、疑う余地が少なくなります。中国は国民に同じことをしていますね。日本国内でも仕組みは同様です。更には「中国の報道を可能にする」という交換条約でNHKの敷地内に中国の中央電視台が入っておりますが、同時に報道監視機能もあり中国の不利益になる報道はできなくなっていっています。
自由な意見もいいのですが、国が一丸となって戦わなければならない時に、士気をくじき、国の目的と反対方向に世論を導くことになりかねません。戦前日本の批判としてメディアの統制が挙げられますが、現在のウクライナ戦争を見れば世界中同じということがわかります。
いいか悪いかは別として、それぞれの国はそれぞれの主張があります。ロシアは戦争の正当性を訴え、ウクライナは戦争を止めるための情報を流す。ニュースはどうしても戦況を追う情報配信になるかもしれませんが、「かわいそう」という感情を起こし、「ひどい」「ロシアは悪だ!」という感情を想起させ、厭戦ムードを醸成します。「ロシアは正しい!」という日本人はいるでしょうか。正確に経緯を辿るとウクライナがNATOという西側の軍事同盟に入った事が戦争の引き金になっており、実際に行動を起こしたのはロシアですがそうせざるを得ないアクションを取ったのは西側という見方もできます。
ちなみに中国は「ロシアは正しい!がんばれ!」という報道をしています。
そして経済的にロシアを支援している、ように見えるのですが、軍事的には支援せず、むしろウクライナのドローンは中国製だったりします。
世界情勢は相当に複雑ですね。しかしそれらを全部FACTベースで把握していかない限りは、正しい状況、本質は見えないのが実態です。
報道は意図的に摂取しないと操作される。そういう性質のものです。
日本では「ロシアは正しい」という報道はされないのに、●●教会の政府、社会の対応はだんだんうやむやな報道になっていきそうです。問題は解決していないのに、報道がなくなるとわからなくなる。解決したかのように錯覚する。忘却する。刷り込みたい情報だけ繰り返される。
この推移を追っていくとメディアとはなんなのか、が見えてきます。
深い出題ですね笑
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