アイヌと蝦夷他 ①
どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。
今日は民族のテーマで切ってみましょう。いわゆる少数民族というような切口になりますが、問題でそういう言い方をすることはないでしょう。
代表的なところで古代から蝦夷と呼ばれる人達がいました。古代から現代まで、「日本とは何か」というテーマで切る限りは避けて通れないテーマです。あとで政治と宗教の観点も切ろうと思いますが、センシティブなテーマを1000年以上振返ってみていきましょう。きっと新しい発見があると思います。
問題です。
『日本書紀』に描かれる現在の北海道にいたと書かれている民族は何でしょうか。
これは超難しい問題です。大人でも知っている人は少数でしょう。
答えは粛慎(みしはせ)です。
佐渡島に来た話や、天武天皇の時にも記録があります。
詳細はわかりませんが、樺太アイヌやツングース系民族、オホーツク地方にいた靺鞨族ではないかといわれています。
日本の古代からいた民族を蝦夷(えみし)と呼んでいます。もともと住んでいた人達を農耕民族が徐々に追い詰めていったのですが、山の文化、山岳狩猟民族だったと考えられています。縄文時代からの流れですね。
ちなみに聖徳太子の時代の記録が残っていますが、毛人と呼ばれていました。名の通り毛深くずんぐりむっくりな体形だったかと思います。
このことの記録では、渡来人系は憧れの目線を向けています。毛深い骨太なたくましい体は、線が細く毛の薄い民族からすると、生命力に溢れた魅力があったのでしょう。
こうした民族は文字を残すことをしなかったため記録が少ないですが、日本にもともと住んでいた古層であり、南九州の薩摩隼人も「異なる言語を話している」と記載されています。言語もですが葬送の風習、デザインなど複合的に考えて、黒潮に乗って外国から来た集団だったのではないかと言われています。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません