2018年豊島岡中学校第1回社会より 空海④ オリジナルと全然違う日本の仏教
どうも。歴旅です。
今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家の社会を楽しく学びましょう。
仏教って奥が深いですね。それだけで世界であり、時間軸でもかなりの広がりがあります。
東京大学の仏教学専門になると、中国語(漢文)、サンスクリット語、パーリ語が必修だそうで、そこから原文を読み込み、哲学的な議論をするそうです。ちなみに仏教哲学って、理論物理学のようなめちゃくちゃ高度な抽象概念を扱うのですが、めちゃくちゃ高度… そして娑婆(しゃば:現実の社会)で使えねぇ!笑
役に立つ学問って何でしょうね。でもその知的思考プロセスは役に立つのだと思います。
脱線しましたが日本の仏教についてです。
■お盆って何?!
みんな早くコロナが終わってほしいですよね。花火。夏祭り。盆踊り。精霊流し。迎え火。送り火。
いろんな地方でやっている文化は多様ですが、基本的にすべて
「ご先祖様の魂がお盆に帰ってきて、1週間弱祭りを踊って帰っていく」
という流れです。
これは正月も同じです。
お盆はもともと盂蘭盆会(うらぼんえ)と呼ばれており、仏教イベントとされています。中国でも盂蘭盆経という経典があったり、それなりになんかあると思うんですが、
はっきり言ってお盆は日本人にとっては仏教徒は何の関係もない風習です。
だって、おかしくないですか?
オリジナルの仏教は、死んだらぐるぐる生まれ変わらないように最終解脱しようぜ!
って言っているのに、年2回も帰ってきちゃうんです。
めっちゃハイペース笑
日本は「あの世・この世」というように、もともと山の向こうくらいの感覚なんでしょう。ご先祖様の霊がぷらっと帰ってこれる。
そして盆踊りを踊って帰っていく。
盆踊りのひょっとこのお面の下にいるのは誰なんでしょうね笑
てな感じで、もはや仏教と全く関係ないイベントを日本人はずっとやって来た。仏教も結局入り込めなかったんですね。表面はそんな感じですが、中身は全く違う。
日本はこういうのが得意ですね。
受け入れたふりして全く別の物にジャパナイズ。
古代から本質が失われていないというのは驚異的なことだと思います。
さすがに直近20年とコロナの無形文化への影響が気になりますが。。
このあたりの事も以下の本にも書いております。
縄文文化と言いながら、こうした精神文化は古代からもののけ姫などジブリまで繋がってくるんですよね。
『SDGsを超える日本の縄文文化』
https://www.amazon.co.jp/dp/B09CCVWGSH
残念ながらもうなくなってしまった古習もあります。
伝統は子孫に引き継いでいかないと消えてしまいます。古臭いから、意味がわからないからやめる、という判断は合理的な気もしますが、一時的ファッションがどこまで定着するのか。また、そこに意味はあるのか。新しい習慣はマーケティング的意味しかないかもしれません。
個人的には意味がわからなくても伝承していってほしいです。どこかの誰かが研究して意味を復活させてくれるかもしれないですから。
さて、そろそろやっと空海です笑
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