おもしろ歴史談義③ 周縁から見た日本(琉球)

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
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本日は一気に南下して琉球。
沖縄県ですね。沖縄も昔は琉球王国として存在していました。
とはいえ、日本とは昔から深い関係にあります。どちらかというと民族的には沖縄の人達の方が原日本人と言えます。

縄文時代の更に前、先史時代には港川人という人骨が出土しています。これが東南アジアから日本に渡って来た、一番古い3万年前の日本人の祖先と考えられています。そこから縄文時代(1.3万年前くらい)まで一気に飛んでしまうのですが、他にも人骨が出土してほしいところです。最近はDNAで調べられるのでいろいろわかってきて面白いですね。

さて。琉球は独立して日本と違っていたのか?というとそういう関係性でもないようにも思います。確かに中世から琉球王国が存在し、本土と中国両方と中継地として交易していました。

しかし遥か昔の縄文時代から、北海道まで船で移動し交易を行っていたことが分かります。縄文人が腕につけている貝のブレスレッド。腕に通せるくらいの大型のイモガイは琉球、南国産なんですね。交易で北海道まで伝わっていたことが分かります。海流の黒潮に乗っていくとスーっと行けてしまうんですね。

次代は飛んで戦国時代に島津氏が琉球を攻め、江戸時代も半分占領気味に影響力を持ち続けます。中国交易のルートとして押さえていたのですね。琉球王国時代には和風の建物と中華風の建物の両方があって、其々に合わせて接待していたことが分かります。江戸時代にも焼物が貴重品として江戸の街から出土しています。

ただ一方的に支配に甘んじていたわけではなく、様々な手練手管で外交交渉していたこともわかっています。ペリーは浦賀に来る前に琉球に立ち寄り「開港しろ!」とやっていますが、べろんべろんに酔わされて帰っています。琉球接待、すごい笑
その後は日本としての歴史を歩みますが、民族、言語、生命観、葬儀、信仰など古代からの流れを考えると、むしろ日本の原点が残っているとも言えます。
現代も台湾、アメリカなど様々な勢力と絡み大変な地域ですが、日本人としてはもっと大切にしなければならないのではないでしょうか。