2022年7月8日 近現代政治事件④ 原敬
どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
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問題です。空欄を埋めてください。
原敬は（ ）宰相と呼ばれました。
今日は原敬です。
彼は新聞記者を経て外務省に入省し、外務官僚として活躍しました。当時総理大臣は華族出身でしたが、原は平民だったため平民宰相と呼ばれました。
彼は盛岡藩家老の家系で、戊辰戦争の影響を受けて菓子売りなどをして生計を立てたこともありました。苦労人です。この頃はまだまだ薩長の派閥が幅を利かせており、なかなか出世できない時代の中首相まで上り詰めたのは相当の凄腕です。
言論人としてメディアから始まったキャリアですが、外務官僚として活躍。新聞社の社長や鉄道員総裁など歴任しました。昔の人は1つの専門、会社ではないですね。歴史的にみると1社に勤め上げるというのは高度経済成長期の実の特殊な現象です。
原敬が首相になった時代、大正デモクラシーも起こっていて「平民宰相」は流行語になりました。海外でも民主主義、議会主義の拡大につながるだろうと評価されました。
彼も東京駅で暗殺されます。心臓を刺されほぼ即死。理由はわかりませんが、ロシア革命やシベリア出兵、ワシントン会議での日本の立ち位置など国内外様々な困難があった時代でした。原敬は普通選挙自体は否定するものではなかったのですが、民権派や社会主義者などが軽薄に権利を求めることに対しては批判的でした。リアリストで大衆迎合とは異なる「公利」をよく考えた人でした。
山形有朋は原の死に衝撃を受けて夢に見るほどうなされ衰弱していきました。有用な政治家もこうして不遇な目に遭う。残念ですが宿命でもあるように思います。
答え：平民