平成29年桜蔭中学校社会①より 地理編 富山県⑧ 再生可能エネルギー

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。中学受験、御三家の社会を楽しく学びましょう。

いや~富山から再エネに来ちゃいましたね。
もう完全現代的トピック。
でも試験問題見ていると、ニュースの内容とか最近動向が結構出てますね。
そういう意味でこれは大きなテーマです。

エネルギー問題の要点は、現実的に現在の電力を必要量供給できるか?ということ。そして環境負荷かけているならシフトできるか?そのための技術投資しているか?というところです。

残念ながら日本はいまいちそれが見えません。政治の問題だと思います。
2011年、日本は未曽有の大震災に見舞われました。その後原子力発電所が爆発。シェルターが吹き飛び、核燃料はメルトダウン。今だに解決していない問題です。ニュースでやっていないだけで、問題は何も解決していません。

その後の日本は石油と石炭の輸入を開始し火力発電で電力を賄い始めました。そして現在SDGsの流れが来て再生可能エネルギーへのシフトが求められています。
日本のGDPを考えると、1日電力が止まれば、単純に1兆円の付加価値が消えます。
今のところエネルギー輸入が増えて日本の国力は低下に向かってきました。
この10年、日本はどのようにエネルギー問題を考えてきたのか?
新しい技術を模索したのか?
どうするニッポン?

そんな中の再生可能エネルギーです。
実は、現在使用に耐え得るほどの電力規模が作り出せない、というのが実態です。だからシフトできない。
でもこの先技術的に解決できないか。
そんな状況です。科学技術者に期待を賭けたいところです。


再生可能エネルギー
今一番人気なのが再生可能エネルギー。2015年からのSDGsの流れがかなり来ています。流行ってますね笑
自然の力を生かして炭素を排出しないでエネルギーを作る。日本は太陽光パネルでは90年代くらいまでは世界最先端で研究していました。いつの間にか技術後進国になっています。これには、
①必要な電力が得られない(そのまま効率化の研究続ければよかったのに)
②東京電力の利益が減る(既得権益の保護。あるあるです)
③国のエネルギー政策として再生可能エネルギーに投資しなくなった

結局は先見の明のなさ、既存事業への固執、イノベーションのジレンマ
といったところです。
再エネベンチャー企業が「国土の70%が使われていない森林。森林を切って太陽光パネルを並べる」とか言っています。自然を致命的に破壊してエコ活動する。もう言っていることがメチャクチャです。全くエコではない。

でも、大切な未来のために一つ一つ可能性を見ていきましょう。

太陽光パネル
今のところ実用可能です。生活電力は問題ない。でも、水力発電でも問題ないですよ。産業用電力が賄えるか。これには役に立たないのにたくさん並べてもダメです。農地に太陽光パネルを並べるのが流行っていますが、日本の食料自給率は2020年で37%。東京はカロリーベースで1%。輸入が止まったら日本は何日持つのでしょうか。。コロナでも輸入も物流も止まらなくて本当に良かったです。
配送会社のみなさん、本当にありがとう。。。
この場を借りて大感謝。神です。


ちなみに日本が太陽光パネルを生かし切れないのは、意外と日照時間が安定しないからです。雲も多いし、雨の日もあります。地域にもよりますね。

地熱発電
実は日本は地熱がめちゃ強いです。地熱大国。温泉大国。火山列島。もう火口でタービン回していたら無限のエネルギー得られそうじゃない?笑
ガイアのパワーでエネルギー問題解決!
となってほしいところです。

課題は大半が国立公園など保護地域になっていること。
大切な自然、守らなきゃですね。
あと、火山は硫黄や様々な成分が出ていて、タービンのシャフトが持たないそうです。すぐ腐食してしまう。替えまくらなきゃならない。
そして使用する場所から遠いため送電線が長くなる。
技術で解決できないかなぁ、といつも思っています。

風力発電
北欧では風車がくるくるしているだけで結構エネルギー生まれているようです。どれくらいのものかわかりませんが。
日本でも最近秋田県の海上で、扇風機のついたフロートを三菱商事が海に浮かべ始めましたね。漁業関係者ともめたりいろいろしていますが。
この風力発電、日本はできそうでできない。
課題は「安定的な風力、風向」です。
北欧の偏西風など、年間同じ方向から同じくらいの風力でずっと吹いていれば発電しやすいんです。要するに発電の安定性が悪すぎる。発電量も少ない。いつも一定の力で同じ方向から風が吹いてこないと発電できない。

でも日本は毎年のように台風に見舞われ、すごい風が吹いています。
①どの方向から風が吹いてきても捕まえられること
②台風の力を年間分蓄電できること
これができればよいのですが。これも技術で何とかなるのでは、と思います。

日本の自然環境に根差したエネルギーはあり、どう生かすか。
世界に先駆けて解決したいですね。

ちなみに世界動向を少し紹介します。
中国。四川省などで上空から見るとパンダのかたちをした太陽光パネルを敷き詰めた場所を作り、再エネ会社を作り出しています。中国は土地が余っているんですね。独裁国家なので人をどかすのも簡単です。

サウジアラビア。実は石油が取れなくなると死ぬほど困る国です。これまでAPECなどで世界の石油価格をコントロールし、中東の安定化を図るなど様々な努力をしてきました。中東の戦争はほとんど石油と連動しています。儲かる資源があるから狙われる。
でも石油が不要になったら?サウジアラビアはもう砂漠とちょっとのオアシスしかありません。
結構危機的状況になりますね。サウジの王族にはそれが分かっています。なのでドバイを作ったりするのですが、エネルギー面では太陽光パネルを砂漠に敷き詰めて行っています。
砂漠は別に景観も関係ないし、人もいない。遮るものもない。雲もないので太陽光発電効率MAX。
デンマークをはじめとした北欧は偏西風を利用し風力発電。

他ドイツでもアフリカの砂漠に太陽光パネルを敷いたり、様々な取り組みをしています。

日本は自然エネルギー、かなりあると思うのですが、あと一歩!踏み越えられればと思います。頑張れニッポン!