2020年渋谷幕張中学校 理科③より 地学問題

5月 5, 2023

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。中学受験、御三家の社会を楽しく学びましょう。

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今日はぶらりとリアル旅。脱線編で軽〜く?理科+地理+歴史。子供を連れて房総半島の養老渓谷へ。問題です。房総半島の里見氏を取り上げた江戸時代の読本は何でしょう。 答えは『南総里見八犬伝』。仁義礼智忠信孝悌の8つの球を持つ、八犬士の物語です。超長編。森鴎外は「聖書のような本である」と評しています。作者は?滝沢馬琴ですね。舞台は主に館山ですが、里見氏は桓武平家の千葉氏から分かれた実在の大名家。房総半島を拠点にしていました
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SLとトロッコ列車で出発。小湊鉄道は千葉の文化遺産です。大正時代、利益が出る見込みのないこの路線に、安田善次郎が出資。安田財閥の持ち株比率は6割を超えました。大日本帝国陸軍鉄道連帯が鉄道敷設訓練の一環で敷設してくれました。当時の千葉市は陸軍の軍都でした。房総半島は低い山が連なる特殊地形。海岸沿いに電車が走っていますが、山を越えていく路線はトロッコ列車になります。お金のためではなく、人々の生活のためにインフラを敷く。安田翁、敷設してくれたみなさまありがとう。市原から養老渓谷行は1日1本ですが現役で大人気。
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飯給。いたぶ。読めますかね。。日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国の蝦夷を鎮圧する時に住民から飯を献上されたことからつけられた地名です。
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トロッコ列車。少し走ると結構秘境です。至る所地層だらけ。千葉県民も知らない千葉。ディスカバリー千葉です。都内から海ほたるを使って2時間。東京から近い秘境
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トロッコに乗りながら、問題です。千葉の房総半島(先っぽを除く)地域を昔何と呼んだでしょう。 答えは上総国(かずさのくに)。東京から東、船橋、佐倉、成田、佐原は下総国(しもうさのくに)。 2問目です。京都に向かう方が「上り」、離れる方が「下り」ですが、上総、下総はなぜ逆なのでしょうか。  答えは、江戸から海路を使っていたからです。
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様々な地層が見えます。
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ずっと水が染み出しています。低い山なのに水が豊富。水が美味いということは、酒が美味い笑 名酒「大多喜城」。好きです。
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着いた。養老渓谷駅。SLに乗って温泉宿に向かう客でいっぱいでした。といっても宿のキャパ小さいのですごく多いわけではないのですが。ほどよい感じです
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道の駅ならぬ山の駅より。ドドンと地層が露出しっぱなしです。子供が3歳なのでチバニアンの現場はいけませんでしたが、(渓谷500mを上り下りできず。)もう上総全体が地層です。砂岩、火山灰層が見えます。
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いきなり洞窟。もうジュラ紀?みたいな地形。上部は人が掘ったそうですが、流水と石を見ると水流に合わせて自然に削られているのが分かります。水ってすごい
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洞窟を抜けるとそこは秘境でした。
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問題です。養老渓谷沿いの地層から発見された世界に3か所しかない地層とは? 答えは「地球磁場逆転地層」です。77万年前に磁場が逆転したそうです。ホモサピエンスにはなり切っていない頃ですが原人よりヒトに近い。わりと最近ですね。第2問。この地層から命名された時代の名前は? 答えは「チバニアン」です。千葉時代。これで更新世中期が区分されました。千葉は海の中でしたが、1000年の短期間で2m以上堆積した土地が隆起。更に養老川が侵食することで地層が見えるようになりました。火山灰層があることで正確な年代が特定できます。
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1つ山を越えると大多喜城。問題です。大多喜城領主となった徳川四天王の一人は誰でしょう。 答えは本田忠勝。家康が秀吉から関東八州を任されたときに領主になりました。この時10万石。まずまず大きいけどなぜこんな辺鄙なところに。。空堀で高低差をつけた戦うための山城なのに天守閣があり、幕末まで有力な譜代大名が守っていました。海路の押えかと思いましたが山しか見えませんでした。
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徳川氏天皇の一人、本田忠勝。黒備えでいかついですね
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なのにこんなうさぎさんの兜も。戦国大名、おちゃめです笑
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「天下三名槍」の一つ、蜻蛉切(とんぼきり)。伊勢国村正一派の刀工藤原正真策の大笹穂槍。戦国時代、槍で切り、刀で突いていました。槍の間合いは上から叩き切った方が遠心力で強力だったんですね。逆に間合いに入られると槍は使えなくなり、刀の間合いになります。そして鎧を着ていた相手を切る場所はなく突くのが一番致命傷を与えられます。もちろん受けたり切ったりもあると思いますが、最短で致命傷与えようとするとそういう戦い方になりますね。武道をやって理詰めで考えるとそうなります。
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北斗七星が描かれた扇。 千葉氏もそうですが、房総半島では平安末期以降からある妙見信仰が根強い土地です。そのシンボルとなるのが北斗七星。千葉神社も雑多に引っかき集めていますが、妙見信仰が中心です。
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ジェラードもうまかった。牛乳がいいのか。原木シイタケが絶品!本物の椎茸はここにあり。
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問題です。この絵と作者の名前は? 答えは『残照』。日本画で有名な東山魁夷の作品です。市川に長く住んでいました。房総半島の山が描かれています。ずっと低い岡と山が連なる地形。かつて海底だったところから浸食されてできたのが分かります。縄文時代の貝塚遺跡もずっと内陸にありますが、当時は海岸線状にありました。