2019年渋幕中学校1次社会②より 歴史評価見直し問題⑦ 田舎は儲からない!?
どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。中学受験、御三家の社会を楽しく学びましょう。
問題です。江戸時代から昭和初期まで九十九里浜で大量生産されていたものは何でしょうか?
日本一の漁港となった銚子。今でも日本一の漁港ですが、最近では高齢化に伴い寂れてきています。しかしなぜ銚子が日本一の漁港なのか?それは東北、北関東と各地の船が集まり水揚げしているからであり、江戸、現在の東京という一大消費地に近いため、儲かる漁港だったからです。
九十九里浜もですが、もう一つ重要な産業がありました。それは干鰯でした。江戸時代、肥料が普及し鰯を干したものが関東に出荷されました。砂浜にずらーっと鰯が並んでいるので食べ放題笑
大正時代、昭和初期まで、銚子はお金を稼ぐために来るところでした。
銚子の漁業、肥料生産で稼いだ人が銀座でビルを建てるほどだったそうです。
東京は人口も多く便利で、一大消費地です。また、教育や人材面ではダントツだと思います。しかし物価、地価、資源、安全という面では極めて劣位と言えます。そのため大半は都市労働者となり、収入金額は高い一方、支出金額も高く、貯蓄すること、地場基盤を作る事は難しい。もちろん文化も集まっているため成功する人も多いですが、いずれも経営者であり労働者ではありません。低賃金労働者で都市スラムが形成されるのは都市の特徴です。その点では地方の重要性は高く、地方で会社を作り、東京で売る、というのがメーカーであれば一番良いスタイルです。
土地代、賃金などのコストが安く大量生産でき、高価格帯で売れればベストです。
東京一極集中の理由は分かりますが、志ある人ほど地方へ帰る、戻る、選ぶ時代が来るかもしれません。人が減っていくと北海道のように中国が買収していき、東京が残っても生活必需品を売りつけられて国全体としては貧しくなっていくという構造になっていっては意味がありません。日本全体の繁栄とバランスを考える人達は地方と都市の関係性についても知っておくべきです。そして都市と人的につながった上で、地方は何をすべきかをデザインすれば、使われ吸われるyoutuberよりも重要な事業となっていくでしょう。地域史に名を残せるかもしれません笑
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