2019年渋幕中学校社会②より 水問題① ガイダンス
どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家の社会を楽しく学びましょう。
今回は水問題。
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我々の生活には水が欠かすことができません。縄文時代の集落の多くは、吞む水の確保に便利な水辺に近い台地の端に営まれました。もちろん稲作が伝わった弥生時代には、縄文時代に比べて水の重要性が増したことは想像に難くありません。九州北部において河川の流域を支配する「クニ」が数多くみられるのも重要性を示すものでしょう。
奈良時代の政治の動向などは、朝廷が『日本書紀』に続いて編纂した歴史書『続日本紀』の記述から伺うことができます。そして歴史書ではほとんど記載されていない平城京での貴族の暮らしなどは、平城京だった地域から数多く発見された木簡の記述によって詳しく分かるようになってきました。（以下略）
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問題です。シンガポール、香港が共通して抱える問題は何でしょうか？
■水はヘゲモニーの一つ
人間の生活において超重要です。日本は「湯水のように使う」という言葉があるように水のありがたみを感じられないほど豊富な水資源に恵まれています。しかし世界を見渡せば砂漠は多くあり、文明の大半は砂漠化に繋がっていきました。
また、国づくりの多くは治水工事からスタートしています。中国の伝説上の皇帝堯・舜・禹も治水を取りまとめるところから王権確立へと至っています。
シンガポールや香港のネックも水です。上流の中国が水を止めれば香港は簡単に住めなくなります。シンガポールもマレーシアに水を依存せざるを得ない。海水の活用など別の技術があれば変わる部分もありますが、水は世界共通で重要な要素です。
地理問題でも多く出題されているので、河川の重要性は取り上げていきたいと思います。
答え：水源の上流が他国にあること。
香港がいかに金融センターとして発展しようと、中国に水を止められれば生きていけません。シンガポールもマレーシアからの水に頼っています。水は飲み水だけでなく、作物を育てるのにも使います。水、食を握られることは致命的。独立は不可能な地形です。そのため海洋国家は港を支配する一方、上流まで支配する必要性があります。海・山・里は一体です。