世界の構造について「11の原則」③
どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。中学受験、御三家の社会を楽しく学びましょう。
歴史法則の続きです。
④国益とは「金儲け」と「安全の確保」である
国益というのは露骨で欲望まみれの夢も希望もない話なのですが、実際は生物の生存本能に基づくものなので大変重要です。
「金儲け」がなければ飢えて死にます。ほどほどでもいいのですが、世界と隔離されていない限りは「ほどほど」の資産でも奪いに来る奴らがいます。日本は世界的にみて正直まだまだ豊かです。それが高齢化して資産が余っている。奪いたい輩は大量にいると考えるべきでしょう。
そうすると「安全」が脅かされます。警察、軍隊、武道、事前察知のインテリジェンスなどがとても重要になります。直近時事問題はこの安全への脅威が増えていますね。中国が周辺諸国とやらかしています。これに対して「大丈夫」と思う根拠はないですね。「周辺諸国で起きる事」を予測するにはチベット、ウイグル、モンゴル、香港、台湾、ベトナムを見ることが重要です。伝統的羈縻政策の方針は一致していますから。
⑤「エネルギー」は「平和」よりも重要である
エネルギーとは何でしょうか。生命維持に必要な資源が該当します。
日々のご飯であり、電気です。1日日本全国停電になったら、GDPで1兆円ほど失われます(めちゃ単純な計算ですが)。エアコンも電気も消えます。ALL家電はかなり危険。風呂も沸かせないし料理もできない。震災がなくても避難所状態です。
それが毎日続く日々。それは平和でしょうか?そんな状態になったら一瞬で攻め滅ぼせます。そのあとに全部乗っ取って統治すれば豊かになりますね。ウクライナで起きている手法です。EU諸国も小麦、ガスをロシアに依存しています。そうすると単純には戦争反対できないですね。国民の生活が握られてしまっていますから。
⑥「基軸通貨」を握るものが世界を制す
今だとドルですね。アメリカは長く「双子の赤字」を抱えていました。
貿易赤字と財政赤字です。貿易赤字は商売していて稼げていない状態。財政赤字は国の財産を使いすぎ。お金稼げないのに福祉を強くしすぎるとそうなりますね。
それでも崩壊しないのはなぜか?というと世界の基軸通貨がドルだったからです。貿易決済を全てドルに。マージンで儲かります。貿易赤字でも儲けたお金をドルにしておけば利子が入ります。米国株、米国国債も同様です。世界的にドルがアメリカに還流している限り基軸通貨は揺るがないのです。
日本とイランで石油を買おうとすると、なぜか「ドル決済」に。そうしないと日米貿易させない、という嫌がらせを受けます。
中国、ロシアはこれを切り替えようとしてきました。アフリカでは人民元が流通しています。ロシアは石油、ガスの決済通貨をルーブルにしようとしています。こうするとドル基軸通貨体制を切り崩し、自国通貨を強めることができます。この辺りは難しいですが重要ですね。
歴旅が学生の時は東南アジアで「円」が通用しました。タイの自国通貨よりも円の方が安定的で有利に交換できたからです。
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