平成26年桜蔭中社会② 繊維産業問題 ガイダンス

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。

本日は桜蔭中の問題。いや~良問ですね。社会の問題ってたいてい歴史、地理、公民分野が大体わかれているんですが、全部ごちゃごちゃに聞いてくるんですよ。つまり総合力がないとダメ。全部を総合して考える思考力がないと、単発で覚えていたとしてもすぐに出てこなかったり引っかかる。なおかつ時事も絡まっている。正直難しいです。はい。少し前の問題だからむしろ大人でもわからなくなってるかもですね。

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2013年4月24日、(A)の首都郊外でビルが崩落する事故が起きました。(A)では停電が多いため、繊維産業の中でも手工業的な作業が多い(B)業が発達しています。崩落したビルには(B)工場が5つ入っていましたが、違法建築で強度に問題があったので事故前日には外壁にひび割れができていました。危険を感じた労働者は不安を訴えましたが、経営者は労働者に工場で働き続けるように共生しました。その結果、ビルが崩落し、1100人以上が亡くなったのです。なぜこのような悲惨な事故が起こってしまったのでしょうか。これは単位(A)だけの問題だけではなく、繊維産業の歴史の中で繰り返されてきたことです。人類と共に歩んできた繊維の歴史と、近代産業としての繊維産業の問題について考えてみましょう。
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(A)の国、すぐわかりますか?当時は半分時事問題ですね。でも当時も1年前の出来事なので、6年生から受験勉強で開始するとカバーしていない可能性が高いです。

答えはバングラデシュですね。
実は歴旅は2011~2012年にバングラデシュで商品開発と市場調査をしていたのでした。なのでこの問題、即答でした(威張る事でもなんでもないんですが笑)

今となると逆に時間が経っていて難しい問題ですね。大人でも分かる人、あまりいないんじゃないでしょうか。
当時はBOPビジネスというのが流行っていました。(BASE(BOTTOM) OF PYRAMID)の略ですが、貧困層をターゲットにした持続可能なビジネスモデルです。

これは今のSDGsにもつながる取り組みで、当時CSR部にいた歴旅はソーシャルビジネスを介して10年後の成長国にブランド認知度を大幅に高める活動をしていました。脱線ですがSDGs関連は今も注目度が高いので背景を説明していきましょう。