平成26年桜蔭中社会② 繊維産業問題② SDGsの歴史
どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。
戦意問題、と言いながらSDGsの歴史に入ります。これも重要ですね。昨今注目されているキーワードで、流れや背景を詳細に知っている人は実は大人でもあまりいないかと思います。
ESGとは?
もともと国連では世界的課題としてESGの課題解決を推進していました。
Environment・Social・Governance
「環境・社会・ガバナンス」の問題です。
この問題が世界的にありました。世界的に企業活動の中で、「業績はいいけど環境負荷をかけている」「人権問題があり、児童労働、サービス残業などしている」「一部取締役がカジノで散財している」といった問題がありました。
一つずつ見ていくと今もある課題ですし、「ある程度しょうがない」「過去では常識」というような性質のものもあります。
バブルの頃は男性喫煙率80%強、電車も飛行機にもひじ掛けに灰皿がついていました。机の下に水をためて裸足でした。今では非常識極まりない行為ですが1950~80年代は当たり前でした。
オリンパスは経営者の資金使い込みが問題になり、売上はよいのに株価は大暴落。この頃から会社業績を示す「財務情報」だけでなく、社会にどんないいことをしているのか?という「非財務情報」が株主報告でも重要になってきました。
投資の流れが変わった
これまではとにかく稼ぐ業績のいい会社にお金が集まった。しかし流れが変わりました。環境破壊をしてでも稼いでいる企業はダメ。児童労働や強制労働している会社もダメ。経営者が不正、不祥事、リコールなど起こしている会社もダメ。
死ぬほどサービス残業したなぁ…(遠い目)
いくら業績がよく実績がある会社でも一気に信用を失う時代になって来たので、投資家も「逆に地球環境、社会にいいことをしている企業に投資する」という流れができ始めました。すべてのステークホルダーにとっていい会社であること。ESG投資です。2015年の事ですね。
そしてSDGsへ
経済活動が発展しても「持続可能性」への懸念が持ち上がってきました。めっちゃ稼いで10年で消滅する会社は今も多くありますが、従業員にとって、環境にとって、投資家にとってあまりいい会社とは言えないでしょう。多様性を受け入れ、人材を育成し、良い環境で働き、水や森、海や山を守る会社は顧客にも支持されるし投資も集まるし永続的である。
国連が17の達成目標を掲げ、企業活動もそれに合わせて活動しよう、というトレンドができました。
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