平成26年桜蔭中社会② 繊維産業問題⑧ 衣類

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。

紡績業と製糸業の違い。分かりそうで曖昧だったと思います。ちなみに生糸の貿易に関しても現在中国、インドが2強です。この2つの国は圧倒的な強さですね。|地大物博《ちだいぶっぱく》。土地が広く何でも物がそろう国という意味です。

さて。最初のテーマのバングラデシュ。
明治時代に日本でも起こっていたことですが、こうした軽工業から産業は機械化、工業化し、農業しかない社会状況から少しずつ転換し始めます。そして貿易でも輸出商品となり、国が成長していきます。

一方でもともと工業国だった国は、労働賃金が上がってくるのでだんだんと服の値段に反映されて行きます。物価上昇、インフレですね(正常な流れです)。そして貧しい国がだんだんと成長してくる。
バングラデシュはそういう立ち位置にいた、という出題ですね。別の問題もあり今も浮上してきていないですが。。。
ミャンマーやベトナムなど、若年人口が多くまじめな国では徐々に力をつけていくことになります(ミャンマーも軍事クーデターで残念なことになっていますが。。国の発展というのは難しいですね)

綿花の輸入が多い、というのはこうした産業発展の国が注力して取り組んでいっているからです。そして先に工業化を果たした国は、別の重化学工業や、サービス産業へとシフトしていきます。

日本では八王子が古くから養蚕が盛んでした。八王子は「桑都そうと」と呼ばれていました。山がちで耕作面積が少ない八王子では農家の大切な仕事でした。江戸時代にはこの生糸が桐生や足利など織物技術先進地へ運ばれ、江戸という大消費地にも近いという地理的メリットがあり発展しました。
富岡製糸場のある高崎と八王子を結ぶ八高線はこうした背景からできた路線です。そして八王子から横浜港へ。重要な産業貿易路線でした。

ちなみに現在の日本国内では繊維製品企業の多い県は。。。。
福井県です。ファッションから宇宙まで取り扱っています。
国産ジーンズ発祥の地は岡山県ですね。学生服生産量も多いです。

もともとの産業の歴史もあると思いますが、都心地方の得意技の違いやメリットデメリットなども同じ法則が当てはまりそうです。