平成25年桜蔭中社会①より 地方の文化産業②漆塗り

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。

今日は塗り物を見てみましょう。
■漆塗り
漆《うるし》塗りの歴史は古く、縄文遺跡からも漆が使われていた痕跡が残っています。木の文化に通じた日本が中国よりも早く利用していた素材と言えそうです。
日本の漆は希少で価格も高く良質です。
英語で漆は何というでしょうか?
答えは「ジャパン」です。漆=日本というくらい日本が特徴的で高品質でした。
一方で焼物ほど産地は多くありません。

会津塗:田中玄宰という中興の祖が産業化しました。豪華なデザインが有名です。
輪島塗:加賀藩が輪島塗、金沢漆器、山中漆器を産業化。局在しています。デザインもですがガラス質の粉などを使って堅牢にしています。
京漆器:平安時代から伝わる洗練されたデザインです。
飛騨春慶:木目の美しい素朴な琥珀色が特徴
琉球漆器:南国デザインが特徴的
津軽塗 :明治にウィーン万博博覧会でも展示されたモダンな漆塗

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他もあるのですが、見た目の美しい凝ったデザインは意外と少ないかもしれません。
ちなみに漆塗りは暑いものを入れても器が熱くならない特徴があります。一方で電子レンジに対応していないです。現代では実用にも対応して安いプラスチックのデザインが増えているので漆塗りを買うときはご注意を。軽い木の素材の方が本物です。

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