平成25年桜蔭中社会①より 食文化③全国

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。

おいしい料理の旅が続きますね。永遠にできそうですが、今日はざざざと全国で特徴的なところを一気に見ていきましょう。

深川めし
 東京名産。東京に郷土料理があるなんて!と思う人もいるかもしれません。昔は江戸前寿司が示すように、東京湾でいろんな海産物が取れたんですね。工業化で生態系がどれほど変わったかを示すようでもあります。現在の江東区の海。あさりが取れたんですね。ちなみに深川めしは「大工めし」と「漁師めし」があります。汁だくなのが大工めしです。
脱線がてら、いわゆる普通の「お寿司」も東京の郷土料理スタイルと言えるでしょう。全国のお寿司はおにぎりサイズのものもありますし、馴れ寿司、押し寿司などもあります。

柿の葉寿司
奈良県。柿の葉でサバのお寿司を四角に包んだもの。奈良は山国なので魚を食べるには保存が必要だったんですね。福井から繋がる鯖街道。ここから京都、奈良に鯖が流通していました。
めはりずしという高菜漬けでご飯を包んだお寿司もあります。
奈良は茶粥ちゃがゆもあります。ほうじ茶を入れるだけ。

ほうとう
山梨県の鍋。うどんのような「ほうとう」を人参、大根などと煮込んだ鍋。かぼちゃなども入っていて白味噌で甘い鍋。山間部で米作りが難しかったため、桑の葉と麦を栽培していた名残です。水田耕作がしにくい土地の工夫です。

冷汁(ひやしる)
宮崎県。冷たい汁物って珍しですよね。暑い南国宮崎。冷たい方がおいしいんですね。アジなど魚が入って、豆腐、キュウリ、シソの葉、みょうが、ゴマ、ネギなど入って薬味と涼感野菜の汁にご飯を入れて食べます。ねこまんまみたいな、農家の人が簡単に手早く食べる料理でした。

がめ煮
こういわれるとわからないと思いますが、筑前煮という名前でもはや全国展開していますね。出身は福岡県。おいしいですね。

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芋煮
山形県。東北から北関東くらいまでは、なぜかお寺で芋煮を出す習慣があります。いや、秋になると河原でみんなで芋煮会をする。山形では牛肉や里芋が入っていて醤油仕立てです。コメが取れにくい東北の雪国では芋が重宝されたんですね。

郷土料理は冷蔵庫のなかった時代に自然環境に合わせて工夫されて作っています。是非その土地の自然に思いを馳せてみましょう。実はそれが正解へ思考プロセスなんです。