平成27年桜蔭中社会①より 文化問題②田んぼ

5月 5, 2023

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。

突然ですが問題です。
田植えの最盛期が異なりますが、最も遅いのはどこでしょうか。
①九十久里平野 ②庄内平野 ③筑紫平野 ④川上盆地

田んぼは身近ですね。
本当に?? 都会に住んでいると触れたこともないのではないでしょうか。
東京を離れるとすぐ田んぼの景色になります。長閑な水田の景色。
でも最近はそんなことはありませんね。田んぼなのに休耕地が目立ち、明らかに農業が衰退しているのが分かります。現在1次産業従事者は人口の1%程度となっています。誰が私達の日々の食料を支えてくれているのでしょうか。輸入しまくっているので世界中から、と言えますが、ウクライナの問題などで貿易に支障が出てきています。結果どうなるでしょうか。

田んぼですが、意外と難しいですよね。
例えばしろかきってなんでしょうか?いつするのでしょうか。
お祭りとも結びついているのですが、水田は干上がった後に土を混ぜることで水を長く貯められるようにする必要があります。そのために代かきをするんですね。どろんこ遊び祭りにしたり、牛を歩かせたり、代かきを楽しくする工夫も見られます。
そして田植え。苗を別で育てて、等間隔に植えていきます。これ腰が痛くなるんですよね笑。まっすぐ並べるのも大変なので、細い竹などを使ってラインを作って植えていきます。
植えたらあとは育つまでほったらかす。ではなくて!虫がつかないように、台風で飛ばされないように、日照りで枯れないように。水害で水浸しにならないように。農業は自然との闘いです。毎年おいしい野菜や作物ができているのは農家のみなさんの努力のたまものです。そして稲刈り。江戸時代に脱穀機ができてから農業生産は飛躍的に高まりました。

最初の質問ですが、これ、かなり難問だと思います。
普通に考えると一番遅いのは一番北の寒冷地。暖かくなるのに時間差があるんですね。だから北海道の北上盆地。しかしこれは外れです。
答えは九州の筑紫平野。なぜかというと、米を植えない間に麦の二毛作をしているからです。そして6月から田植えをしても九州は暑いのですぐに生育が追いつく。一番遅いのは一番南でした。二毛作、裏作という考え方は重要ですね。群馬も麦の二毛作をしているので味噌饅頭やうどん文化圏でもあります。