平成25年桜蔭中社会②より 修学旅行問題⑤ 近現代
半分四国エリアからの続きですね。
今日は日露戦争を戦った秋山兄弟をメインに取り上げましょう。
江戸時代になると愛媛県には松山城が築かれます。
松平氏が入った譜代大名の城ですが、九州、中四国は外様大名が多かったので地理的要衝には譜代大名が入っています。
この譜代、外様の地理感覚はとても重要です。幕末も影響していますし、現代でも繋がっています。例えば土佐藩。山内家は静岡から来た徳川家の幕臣でしたが、四国はもともと長曾我部元親が四国統一を果たしていました。江戸時代になって山内家がやってくるのですが、言葉も違うし身分も違う。おそらく会話できていなかったのではないかと思います。今でも県内で対立しているエリアはこの親藩VS外様の影響を引きづっています。青森県などはその影響で空港が2つもできていますね笑
さて、愛媛では夏目漱石の『坊ちゃん』の舞台になったり、
『坂の上の雲』で描かれる日露戦争で尽力した秋山兄弟の出身地でもあります。
陸軍大将になった秋山好古。海軍中将になった秋山真之。兄弟で将軍クラスは相当優秀です。
陸軍海軍は仲が悪いという評価が多いですが、この時代はツーカーだったのかもしれません。好古はナポレオン軍を破るほどのコサック隊を撃破。
真之は日本海海戦でロシア艦隊を撃破。「本日天気晴朗ナレド波高シ」は有名です。軍人の現場報告にしては格調高い文学の匂いがしますね。正岡子規の仲間だった影響でしょうか。
ちなみに英雄視される秋山真之ですが、あまりのわんぱくぶりに母親に「お前を殺して私も死ぬ」と泣かせるほどでした。戦争ごっこも戦うだけでなく花火を作って砲撃するなど凝っています笑
運動は得意な反面和歌も得意で、朝トイレに行くのをめんどくさがり窓から放尿した時に一句。
「雪の日に北の窓開けシシすれば あまりの寒さにちんこちぢまる」
大人になっても風呂ギライで有名でした。
日露戦争中は年間2回くらいしか入らなかったそうです。
部下が「この人は頭がいいから将軍だけど、普通にあったら変人だろう」と書き残してます。
これでも中将になれました笑
優秀な軍略家は適材適所へ。
ダイバーシティ大事ですね笑
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