鎌倉仏教への流れ① ガイダンス

5月 5, 2023

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。

今日は鎌倉仏教までの流れを触れてみましょう。
過去問ベースじゃないのかって?
過去問でなくても重要箇所は出てくるのと、重要箇所は触れておきたいですね。

それでは前史から行って見ましょう。

■仏教伝来
538年、百済から仏教伝来します。
朝鮮半島から来たのは相違ないですが、百済から一方的に教えてもらった、という性質のものではありません。
この頃百済は三韓時代に入っており、常に高句麗、新羅との戦いに悩まされていました。そして海を挟んで中国大陸からも常に脅威は来ています。
日本は『日本書紀』にも記されている通り、三韓征伐などで紀元後から船で韓半島に渡って戦争する軍事力を持っていました。
この辺りは高麗の正史『三国史記』の新羅編に記載が詳しいです。
年間3回新羅に攻め込んできた、というような記述がありますが、逆にこんなに普通に海を渡っていたんだ、と思うほど、スイスイ攻めていました。

この時も百済はただ仏教を伝えに来た、というよりも、軍事支援を得る代わりに文物、技術を伝達した、という貨幣を介さない貿易のようなものだったと考えられています。