2019年渋幕中1次社会 プール問題 ③2018年法改正2

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。

昨日の続きです。
2018年法改正で成人年齢が18歳になりました。
その理由は何でしょうか。

■シルバー民主主義に歯止めをかける
 日本の高齢化が深刻化し、18歳で大人として扱うことで若者の意見を政治に取り入れようという動きがあります。ここまではまともな発想ではありますが、そのあとが気になります。
 18歳になって、急に政治のことが分かるでしょうか。経済活動をしていない若者が、社会構造の難しさや苦しみなど分かるでしょうか。でも現状20になった大学生も同じではあります。「気持ちいいきれいな言葉」だけに流されない、「本質的な社会理解」ができることもセットでないと政治は変わらないと思います。そうしたこともここで思考トレーニングしていければうれしいです。
 
■凶悪犯罪に歯止めをかける
正直15歳以上で何が犯罪か、くらいわかりますよね。中学生でもわかると思いますが、感情のコントロールができない頃でもあります。しかし体力的にも大人を上回り、意志判断も十分できる18,19歳の凶悪犯罪は厳重化すべきものがありました。大人として扱うのが妥当という見解です。

■結婚年齢の18歳統一
 男性18歳、女性16歳でした。明治の歌には「姉やは十五で嫁に行き」という歌がありますが、昔は結婚年齢が早かったんですね。明治からあまり変わらなかったのですが、昔は高校、大学に行く女性が少なく、結婚、火事、育児に取り組んでいました。その方が人口が多かったし社会の活力を生み出していたとも言えますが、現在高校進学率98%を超え、平等な社会となった今、高校卒業の18が妥当だろう、ということです。

ちなみに、「大人になる」ことでメリットもデメリットもあります。
蛇足ながらもう少し続けましょう。