2018年豊島岡中学校第1回社会歴史より 空海① お坊さんはスーパーマン

どうも。歴旅です。
今日もぷらりと歴史旅。

はい。お題をいただきました。
今回は空海と日本の仏教について。
歴旅のお友達にはお坊さんとかベルリン留学していた仏教美術の研究者とかいるので、結構仏教トークしているのです。
あ、研究としてですよ笑

仏教を軸とした歴史。
これも面白いんです。では行ってみましょ~!

■日本の仏教との出会い
 538年仏教伝来。百済から仏教が伝来してきました。
 韓国からはいまだに「技術と歴史を教えてやったった!」
 とドヤ顔されますが、実際は対等交渉の結果でした。

もう前の記事にも書いてきたように、この時代、ちょっと早めとはいえ日本はスイスイ朝鮮半島まで攻め上っていました笑
高麗という国になってからの振り返ってた『三国史記』歴史書という歴史書があります。
正当に国が編纂した歴史書に
「紀元100年あたりから倭国が年3回攻めてきて海岸を侵す」
という記述があります。
年3回。結構なハイペースです。
昔は日本は海によって隔てられた島国文化、なんて認識だったかもしれませんが、海の方がはるかに移動できる。昔は山を越えることの方が大変でした。
古事記や日本書紀には、越の国、今の富山新潟以北の話はほとんど出てきませんが、三韓征伐など海を越えていった話が何回も書いています。

ギリシア人が海を越えて今のトルコ側に植民地を作っていたのと同じですね。海を挟んでほとんど同じ文化が展開されている。
つまり、海は通路なんです。船で物資を持って行き来し交易していた。

そして日本はこのころから戦闘民族だった。
縄文時代からの航海技術を持った海洋民族倭人は強かったんです。
そして中国大陸との関係で韓半島は常に陸から攻められていた。だから軍事同盟を結びたかったんです。

そのため百済からの申し入れで軍事力を提供する代わりに、仏教を教えてもらうことになりました。

この頃の仏教って、単なる宗教ではないんです。

仏教=都市設計、建築学、薬学、医学、政治学、哲学、生命倫理、歴史学

という感じです。全て併せ持った知識体系だったんですね。
チベットのポタラ宮に行くとすごいですよ。
お寺なのに宮殿&議事堂&大学&病院&研究所&教育センター
なんですよ。全部合わさった総合的な場所なんです。

1000年続く寺とか建てるだけですごい技術があるんです。
1回修復したくらいで木造でずっと存在し続けている法隆寺など驚異的ですね。
そしてどうやって人々を幸せにするか、そんな国を治めるか、など政治家に求められる思想を持ち合わせている。
要するにこのころのお坊さんはスーパーマンだったんです。

お坊さん=医者、教授、政治家、薬屋さん、哲学者、建築学者、治水水利学者、天文学者、歴史学者、霊能者、外交官、言語学者、漢文学者

といった感じでした。すごいですね。

そんなわけで次回は仏教の流れです。

平安時代

Posted by rekitabipapa