2022年有名中学試験問題出現率の振返り②

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。

歴史とは振り返る作業ですね。
PDCAでいうならC(Ceck)。これを踏まえてActionに結び付けることで意味が出ます。
昔の歴史書『増鏡』『大鏡』。古老が昔の出来事を語るスタイルを取りながら、歴史を鏡としているのは未来に生かすためですね。

試験問題を13校比較して見ました。各学校ごとに傾向やスタイルが大きく異なり、まだ集計方法そのものに修正を加えなければいけなさそうですが、大筋方向性は見えたと思います。

傾向としては
①通史問題
②領域越境問題(地理・歴史・公民が混在)
③思考問題


に分かれます。
①は問題の文章にテーマ性がありますが、一つ一つの問題は基本とも言えます。もちろん難しいものもありますが、知識問題なので積み重ねで対応できるでしょう。

②も歴史中心記述だったので手が回っていない感がありましたが、他の大問も考えると入れていっていいですね。(問題数から除外すると出現率が上がる学校もあるのですが染み出していく方が正しいと思うのでそのまま)
歴史×地理はより詳細に知っているかなので本来は一致してきます。寺や遺跡の場所、土地の特徴などありますし、単語だけでは不十分ですね。

③は難しいですね。。正直社会の内容を越えて国語じゃないの?というものもあります。メディア、食などで給食をどう改善すればいいか?など教科書からはみ出しすぎですね…笑
あと図から読み解く、なども載せていくか。。
戦前の感染症対策の広告など、知っているし面白いネタだなと思いましたが出題されているとは。。見たら解答できるのですが笑
実はネット検索能力も問われているのかな、と思いました。
(逆に先生の思い付き出題か?)

また、特徴として
■縄文弥生は無視できない&詳しい遺跡知識、当事者思考が必要
■古代律令国家~平安は重要(知識問題だが詳しめ)
■室町時代は出題が低い(足利幕府、人気低い?)
■近世、現代が多く出題され、現在の問題に繋がっている
■感染症など時事テーマは出題切口として引き続き重要
■一歩踏み込んだ質問

ということが言えそうです。これもテーマの設定の仕方ですね。
昨年作成した感染症の予想問題。この領域は領域はだいぶカバーできていますね笑
予想問題作ってよかったです。
こちらはまだ集計しておりませんので後日。

点を取る上では戦国時代以降、江戸、明治以降、現代を重点的にやった方がいいですが、
やはり合否が決まる+1点を取っていこうとすると、ポイントを押さえて縄文・弥生の変化、古代律令国家のポイントなど重要です。この辺り詳しい人は少ないですね。


一歩踏み込んだ質問は、踏み込んで深まる、という方向と関連した横に行く、という方向がありました。できるだけ横に繋げた方が関連して覚えやすく、出題されそうです。

今年の出題傾向を考えると、ウクライナ情勢から派生し、
①貿易と物流網の国内外問題
②戦時経済体制
③ブロック経済
④食料の問題(生産性、自給率、県別生産品、特徴など)
⑤都市に続く幹線道路、トラック物流統計
⑥日露戦争の裏側(ウクライナ、フィンランド、トルコの動き)

くらいの切口は出そうですね。主に地理問題になってしまいますが。
歴旅記事としては
・過去問に対応した解説
・出題されるだろう切口
の2種類の方向性で書いています。後者の方が他より価値があるがもちろん集計すると外す確率が高くなります。歴史思考の中に出題問題をちりばめていきたいと思います。

振返り評価としては、
麻布中、武蔵中は除き、他60~90%近くカバーしているので十分かな、と思います。

しかし過去問の解説はSAPIXなどどこでもしていますもんね。
切口からできるだけ縦横無尽に広げていきたいと思います。
今後とも宜しくお願い致します!