2021年慶応普通部 社会⑤川と歴史 ガイダンス①
どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
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本日は慶応中普通部の出題。
川にまつわる歴史のエトセトラです。川一つで歴史、文化、文学と多様な切り口を生み出しています。一つ一つは基本ともいえる問題ですが、切口によってはわかりずらいですね。やはり単純な歴史問題ではありません。
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川は人の移動を妨げたり助けたりします。川を渡るという視点で見れば、移動の妨げになります。例えば江戸時代の人々は「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ(A)」と言っていました。そして川を上る、下るという視点で見れば、移動を助けます。
移動を妨げるということに注目すると、戦いがしばしば川を挟んで行われているということに気づきます。源氏と平氏の戦いでは、義経と合流した頼朝軍が、京都から下って来た平氏の軍と(B)を挟んで戦いました。戦国時代には武田信玄と上杉謙信も川を挟んだ戦いを行っています。このような例は他にも数えればきりがありません。
移動を助けるということに注目すると、都市が川沿いや河口にある事に気づきます古代の都、難波宮や大津宮は(C)で結ばれていましたし、平安京も川沿いに作られています。また、鎌倉時代や室町時代には、毎月決まった日に各地から持ち寄られたものを売り買いする場所も、川沿いに多く存在しました。
火上があの世とこの世を分けているという考えもありました。そして平安時代の終わりごろにはこの川を渡る際には一定のお金がかかるという考えが生まれました。戦国武将の中には、この渡り賃をデザインした家紋を用いたものもいました。川は芸術作品の中でも大切な意味を持っています。時委には文学作品の中に現れ、時には絵画の中に描かれ、時には庭に表現されることもありました。
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平易な文章問題ですが、結構難しいです。知ってるか勝負のところもありますし、単語を覚えるだけでは回答できず、周辺の地理状況も知っている必要があります。
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