2021年駒場東邦中社会 ⑩幕末問題

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続きです。
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ウ 薩摩藩出身の大久保利通ら明治新政府の指導者たちは欧米諸国を視察し、殖産興業の必要性を感じた。
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薩摩藩士が活躍ですね。仲良しだった西郷隆盛と大久保利通。しかし彼らは別の道を目指します。

ウは正解です。欧州視察を果たした大久保利通は列強に勝つためには圧倒的に産業も軍事も刷新しなければならないことを実感します。そのために数々の政策を打ち出しました。明治期の殖産興業。日本は絹織物など様々な輸出品を作っていきます。機械化を進め、これまでの特産品をさらに効率よく作れるようにしていきました。富岡製糸場は群馬の産業遺産になっていますが、この時代重要ですね。その後八高線によって八王子と高崎を結び、八王子から横浜へと線路を通すことで絹織物の原料生産、製造、輸出港までのルートを結びました。
大久保利通は早く暗殺されてしまいましたが、彼の一番の功績は現在も残る官僚機構を作り上げたことです。日本の「お上に任せる」体質はそれ以前からですが、任せてもいい官僚を育てる風土、行政機構を作ったのは秀逸だと思います。