おもしろ歴史談義② 周縁から見た日本(アイヌ)

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。

もうすぐ新学期ですね。みなさん塾での生活やクラス替えなどありつつ、受験体制も本格化してくることでしょうか。でも子供にとってははるか先に感じるような時間間隔ですね。あの頃、1年は長かった。。笑

さて。歴史を面白く、というテーマで考えると、いわゆる通史のど真ん中だけでは物足りません。みんな知っていますしね。そこで複眼的に日本を見てみましょう。

アイヌ人から見た日本、という視点はけっこうおもしろいです。
昔は少数民族というような見方もあったかもしれませんが、現代ではどちらかというと原日本人。縄文時代から繋がるDNAは北海道と沖縄に多く分布しています。狩猟民族であった縄文人は山の民として一部残りつつ、古代には北関東の蝦夷、9世紀の東北地方を経て、次第にいなくなります。
北海道の考古学もなかなか面白いです。北海道だけ歴史区分が異なっており、13世紀くらいまで続・縄文時代なんですね笑

より色濃く自然との共生をしていました。
それは今もそうですが、自然が豊富で狩猟と交易でやっていけたんですね。
9世紀の記録だけでも昆布や鮭の流通量だけで物凄い物流があったことが分かります。
そして鷹の羽。武士の矢の中で最高級品です。中国大陸にもニブフという民族がいてアイヌ人と似た民族なのですが、「打鷹人」として残っています。鷹を獲るのが上手かったんですね。
そして熊の毛皮。古代ではどこでも王権の象徴でした。エリートほど欲しがる笑
鮭を狙って人間も集まれば熊も集まり、鷹も集まる。昔から交易集落ができていました。
江戸時代になっても中国貴族の複が蝦夷錦として流通。朝廷にも納められました。
高級材の交易ばかり行っていました。
この狩猟民族→交易の民
というのも面白いですね。
縄文人も同様に希少品の交易を広範囲に行っていましたが、当時のルートがずっと生かされていたのではないでしょうか。
秋田県のマタギも山の民ですが、秋田から奈良県まで山を下りずに尾根伝いで移動できたといいます。人知れず日本縦断可能。。表に出にくい情報ネットワークがあったように思います。