2022年7月8日 近現代政治事件⑥ 伊藤博文

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本日は伊藤博文。
問題です。彼が暗殺されたのはどこでしょうか?

え?初代なのに順番が違う?
わざとです笑 時系列で順番に覚えた方がいい文脈もありますが、敢えてランダム。時代背景や何をした人かを人物ベースに想起してみましょう。

伊藤博文は長州出身。初代日本総理大臣です。吉田松陰門下生、と言われていますが実際は庭で聴いていた程度。

明治天皇に「いい加減にしなさい」と怒られるくらい女好きで有名です。井上薫とともにイギリスに密航してイギリスに留学に行きます。日本の金を大量流出させた功績を称えて「長州ファイブ」と呼ばれ銅像が立っています。

彼は幕末から明治時代に長く関わっていますね。自由民権運動の時代を経、日清戦争では講和条約調印しました。その後日英同盟論が起こりロシアとの協商を結ぼうとしますが成果なく、結果的に日英同盟が促進されました。元老は基本的に反ロシアだった中変わった立場です。日露戦争後の挑戦、満州の処理問題に尽力し、初の朝鮮総督に就任しました。伊藤博文は基本的に朝鮮併合に対して慎重派で、国内で朝鮮併合を阻止していたと言えます。しかし結果的にハルビン駅で安重根アンジュコンに狙撃されて死亡しました。
これを受けて朝鮮半島は日韓併合の道を歩みます。安重根は朝鮮で英雄視されましたが、自ら首を絞めたとも言えます。

何故伊藤は併合に慎重だったのか。これは貧困人口、産業のない土地、地理的にも防衛費が膨大にかかりロシアと対峙しなければならない状況を作る事が日本にとっていいことか?というと、財政的にも日本人の負担を考えても、いいとは思わなかったのでしょう。

ちなみに日本は朝鮮を「1つの県」と同じ位置付けにし、参政権も与え、朝鮮人政治家も輩出し、朝鮮銀行は天皇家、李氏朝鮮からも出資があり通貨発行権がありました。行政的には県にしてほぼ国家並みの権限がある状態。台湾は逆に「植民地」という位置づけでした。今の親日反日の状況を見ると意外かもしれませんが、当時の行政資料は残っており、事実上期の状態でした。

答え:ハルビン駅