経済の歴史② 宣教師と南蛮貿易
どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。
中学受験、御三家レベルの社会を楽しく学びましょう。
アジアの国際貿易。これは宣教師の到来とともに始まりました。
欧州では大航海時代が到来。これって何で始まったのか?というと、13世紀のモンゴル帝国とその後のイスラム帝国が大陸でものすごく強くなっていたんですね。
そうすると世界の端っこにいるヨーロッパはシルクロード交易に出てこれなくなったんです。
もう海に出るしか道がない。
そう考えてポルトガル、スペインなど大西洋に向いている国が海を目指し始めました。
最初ポルトガルはアフリカ周りの交易ルート開拓。これで南アフリカの喜望峰を超え、中東までたどり着けました。
そしてインド航路を切り開き、中国のマカオまでやってきました。
一方スペインは西へ西へとめざし、1492年コロンブスがアメリカ大陸を「発見」。
スペインは南米のインカ帝国、アステカ帝国などを滅ぼし植民地を広げていきました。
こうなってくるとスペインとポルトガルで喧嘩になります。
「こっちの利権も欲しい。ここの貿易もやらせろ」、と。
そこでローマ教皇は言いました。
「東はポルトガルが、西はスペインが植民地にしていきなさい」
トルデシリャス条約ですね。
教皇が世界を植民地にしていいと言っているんです。
キリスト教というのはそういう宗教ということが分かりますね。
さて。東に向かっていたポルトガル。日本にまでたどり着きました。
マカオを拠点にしながら宣教師を送り込みます。
一方スペインはマゼランの航海でフィリピンまでたどり着きます。
フィリピンはスペイン国王フィリッペ2世から名前を付けています。
あれ?西に向かっていたスペイン人がなんでこんなところにいるの?と思ったポルトガル人。
あれ?東に向かっていたポルトガル人がなんでこんなところにいるの?と思ったスペイン人。
世界の裏側で遂につながってしまい、世界が丸いことが分かりました。
さて、宣教師というものはローマ教皇が言ったような性質を多分に持っていて、
「世界中の野蛮で未開な奴らを植民地奴隷にして、動物から人間扱い(奴隷)して神の国に奉仕するように捧げよう」
ということを大真面目に実施していきます。本気で大迷惑ですね。おかげさまでアフリカ、アジア諸国はここから植民地時代が続いていきます。
南蛮貿易もキリスト教布教と抱き合わせのセットで、上手くいけば貿易しないでも全部占領していく方針です。まずは民衆洗脳し、その後領主に反乱をけしかけ、弱体化させた後に本国から軍隊を派遣して占領していく。
ポルトガルは港町しか興味がなかったのですが、スペイン以降オランダ、イギリスとガンガン侵略していきます。
日本が独立し続けていられたのは本当に優れた政治判断、たゆまぬ軍事力があったからです。
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