⑬経済から見る歴史 廃藩置県の表裏

どうも。歴旅です。今日もぶらりと歴史旅。中学受験、御三家の社会を楽しく学びましょう。

明治維新前後も面白いのですが、
新しくできた明治政府は借金だらけ。
戊辰戦争では11万人を動員しましたが、新政府を作るお金がない。こうした動員には結局藩に直接負債を任せました。

新政府もですが、戦争が多いと藩もそれぞれ負債を抱えます。
明治政府は欧米列強の帝国主義と戦うために日本を統一する必要がありました。
そのため様々な制度を統一していくのですが、その一つとして廃藩置県を行います。

江戸時代まで日本は「連合王国」だったと言えます。
各藩はそれぞれのルールを持ち、制度や流通など個別に成り立っていました。江戸幕府は存在し全国の往来を重ねてある程度統一しているような環境を持っていたものの、それでも各藩の直接統治力は健在でした。

こうした状況を統一するための方策の一つが廃藩置県でした。これまで大名が藩を統治していましたが、県にして中央から知事を派遣しました。
当時の官僚組織の中で力を持っていたのが内務省です。この連合王国状況を統一するには物凄いパワーがかかる状況ですね。
大名もそれぞれかなり反対する、ということが想定されますが、実際は半々だったかもしれません。
其々の藩も膨大な借金を重ねており、明治政府が肩代わりしました。
その資金を三井や地方銀行の前身となる商家が立替えていったのですが。。
それほどすんなりいったとは到底思えませんが、徳川幕府がなくなった後、天皇を中心に日本がまとまる必要性があるのは自明の理なので、徐々に新体制へと移行していきました。

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Posted by rekitabipapa